会議が終わるたびに、要点をまとめて共有し、ToDoを割り振る作業が発生します。録音や文字起こしがあっても、「何が決まったか」「誰がいつまでに動くか」まで整えるのは手間が残りがちです。この記事では、配布・検索・自動記録などの違いから、会議スタイルに合うAI議事録ツール10選の選び方を整理します。
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重要ポイント
- 会議の文字起こしは「素材」です。要点・決定事項・ToDoまで整えると、会議後のアクションにつながります。
- 記録の方法は大きく3つ(自動参加/会議ツール内蔵/ボットなし・手動寄り)です。社内ルールや会議の雰囲気で、合うタイプが変わります。
- 使い方が「すぐ共有(配布)」中心か、「あとで探す(検索)」中心かで、必要な出力形式(決定事項のまとめ方/検索のしやすさなど)が変わります。
AI議事録ツールとは?
何をするツールか
会議を録音・録画して自動で文字起こしし、要点(決定事項・ToDo)を抜き出して、Slackやメールで共有しやすい形にまとめるツールです。「誰が・いつまでに・何をするか」が見える状態まで整えるところを助けます。
会議でよくある課題
- 議事録担当が固定されておらず、メモの形式が人によってバラバラになり、共有が翌日以降になりがち
- 「何が決まったか」「何が保留か」が整理されず、参加者ごとに受け取り方が違って認識ズレが起きやすい
- ToDoが「誰が・いつまでに・何をするか」まで書かれず、結局は個別に確認が必要になりやすい
AI議事録ツールの主な機能
- 録音/録画の取得(会議中/会議後)
- 文字起こし(話者分離、タイムスタンプ等)
- 要約(要点、章立て、ハイライト等)
- 決定事項/ToDo抽出(タスク化の補助)
- 共有/検索(リンク共有、検索、エクスポート等)
向いているユーザー
- 会議が多く、会議後すぐに要点を共有したいチーム(定例が連日ある、会議が続くなど)
- 過去会議を検索して使うことが多い部門(例:営業の商談、CSの引き継ぎ、企画の意思決定の根拠確認)
- 決定事項とToDoを会議から確実に出したい組織(例:「誰が・いつまでに・何をするか」を毎回そろえたい)
最近のトレンド・動向
最近は、まず会議ツールの要約で「会議直後に全員へ共有」し、あとから独立型の議事録ツールで「検索できるログ」として残す、という二段構えの運用が増えています。大事なのは要約の文章そのものより、決定事項とToDoがそのまま共有できるか、担当者と期限まで書けるかなど、会議後の作業フローに自然につながるかどうかです。
AI議事録ツール比較表
| ツール名 | タイプ | 決定事項・ToDo抽出/整形 | 検索・再利用 | 記録の自動化 | 日本語対応 | 無料プラン |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Notta | 独立型(議事録一体) | ◎ | ◯ | △ | ◯ | あり |
| Otter.ai | 独立型(検索資産化) | △ | ◎ | ◯ | ◯ | あり |
| Fireflies.ai | 自動収集(ログ集約) | △ | ◯ | ◎ | ◯ | あり |
| tl;dv | 連携型(録画+振り返り) | △ | ◎ | ◯ | ◯ | あり |
| Fathom | 連携型(共有初動) | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | あり |
| Krisp | ボットなし(音声+記録) | △ | △ | ◎ | × | なし |
| Fellow | 運用一体(決定・アクション) | ◎ | △ | ◯ | ◯ | あり |
| Zoom AI Companion | 会議ツール内蔵(Zoom) | ◯ | △ | ◎ | ◯ | なし |
| MeetGeek | 自動参加(カレンダー連携) | △ | ◯ | ◎ | ◯ | あり |
| Bluedot | ボットなし(バックグラウンド) | △ | △ | ◎ | ◯ | あり |
*この比較表で見ている主なポイント
- 比較軸①(決定事項・ToDo):会議後すぐに「決まったこと/やること」を共有したい現場ほど重要
- 比較軸②(検索・再利用):過去会議を根拠として参照する部門ほど重要
- 比較軸③(自動化):会議が多いほど、記録漏れを減らす効果が出やすい
AI議事録ツールおすすめ10選
Notta

こんな人向け
文字起こしから要約・整理まで、議事録作成を一気通貫で進めたいチーム向けです。
会議が終わったあと、「結局なにが決まった? 次に誰が動く?」を整理するところで手が止まりがちです。 Nottaを使えば、会議の要点とToDoがまとまった形で出てくるので、すぐ共有できて次の作業に入りやすくなります。
得意なこと
決定事項・ToDoの抽出/整形(会議の成果を“次の作業”につなげやすい)
苦手なこと(注意点)
記録対象と録音の同意ルールを決めないと、議事録が「残る会議/残らない会議」でばらつきます。
おすすめのケース
- 会議後に「要点→ToDo」まで一気にまとめたい担当者
- 議事録の作成・共有が個人に寄りがちなチーム
- 日本語会議が中心の部署
合わないケース
- 会議ログを“社内ナレッジ基盤”として厳密に設計したい組織
- 記録方式(自動参加など)を完全に統一したい現場
導入前に決めたいこと
決定事項・ToDoを誰が確定するか(確定者とタイミング)
日本語:あり|無料プラン:あり
Otter.ai
こんな人向け
会議ログを“あとから検索して使う”動きが多いチーム向けです。
会議が増えるほど、「あの発言どこだっけ?」が積み重なります。
Otterは会議ログが検索しやすい形で残せるので、必要な発言を探して根拠として使う作業が短くなります。
得意なこと
会議ログの検索・再利用(会議横断で参照して使う運用に寄せやすい)
苦手なこと(注意点)
決定事項・ToDoを“配布用の定型フォーマット”で揃える運用は別設計が必要
おすすめのケース
- 会議ログを後から検索して根拠に使うことが多い部門
- 会議が多く、参照頻度も高いチーム
- 会議ツール連携でログを集めたい人
合わないケース
- 会議直後に「決定事項とToDoを即配布」が最優先の現場
- 議事録の整形ルールが厳格で、体裁統一が必須の組織
導入前に決めたいこと
会議名・プロジェクト名・タグの付け方(検索前提の揃え方)
日本語:あり|無料プラン:あり
Fireflies.ai

こんな人向け
会議ログを自動で集め、要約・検索まで一か所で回したいチーム向けです。
抜け漏れは、そもそも「記録が始まっていない/残っていない」段階で起きがちです。
Fireflies.aiなら、会議ログが自動で集まる仕組みがあるので、取り忘れが減って、共有のばらつきも小さくなります。
得意なこと
会議参加/記録の自動化(会議を記録→要約→検索まで集約しやすい)
苦手なこと(注意点)
決定事項・ToDoの最終確定は、運用設計が重要になりやすい
おすすめのケース
- 会議が多く、ログをまとめて残したいチーム
- 参加者が多く、会議ごとの共有品質を揃えたい現場
- 多言語の会議が混ざる組織
合わないケース
- 形式が厳密な議事録を毎回同じ形で出したい組織
- 録音・記録方法に強い制約がある環境
導入前に決めたいこと
記録対象の会議(全会議/特定会議)の線引き
日本語:あり|無料プラン:あり
tl;dv

こんな人向け
録画と文字起こしをセットで残し、振り返り共有を回したいチーム向けです。
会議を欠席者した人がいたり、あとから内容を確認したい人がいる場合、同じ説明を何度もすることになりがちです。tl;dvで見返せる会話ログが残っていれば、欠席者は各自で内容を確認できるので、次の認識合わせの立ち上がりが速くなります。
得意なこと
会議ログの検索・再利用(録画・文字起こしを“見返す”運用に寄せやすい)
苦手なこと(注意点)
決定事項・ToDoを“配布用の定型”で確定するには、別途ルールが要りやすい
おすすめの使い方
- 録画と議事録をセットで残して振り返りたいチーム
- 欠席者共有が多い現場
- 多言語会議が混ざる組織
合わないケース
- 会議直後の「ToDo確定・配布」が最優先の現場
- 録画の扱いに社内制約が多い環境
導入前に決めたいこと
誰がいつ見返すか(共有先とタイミングの固定)
日本語:あり|無料プラン:あり
Fathom
こんな人向け
会議後のサマリー共有を素早く回し、次の作業に入りたいチーム向けです。
会議後に一番つまずきやすいのは、要点をまとめて共有する作業が追いつかないところです。
Fathomで要点や決定事項の共有を早められると、次の作業に取りかかるまでの待ちが減ります。
得意なこと
決定事項・ToDoの抽出/整形(会議後すぐに要点を揃える運用に寄せやすい)
苦手なこと(注意点)
ログを“組織ナレッジ”として徹底するには、運用ルールが重要になりやすい
おすすめのケース
- 会議後のサマリー共有が遅れがちなチーム
- 参加者が多く、まず要点だけ揃えたい現場
- 多言語会議が混ざる組織
合わないケース
- 会議ログを精密に分類して長期運用したい組織
- 記録方式に強い制約がある環境
導入前に決めたいこと
サマリーをそのまま送るか、確定者が整えるか
日本語:あり|無料プラン:あり
Krisp
こんな人向け
音声の聞き取りやすさと記録を同じ流れで整えたい会議体向けです。
音声が聞き取りづらい会議だと、会話がかみ合いにくく、あとから振り返るのも大変になりがちです。
Krispを使えば、音声を整える流れと記録がつながっているので、会議中は話に集中しやすく、会議後も必要な部分を確認しやすくなります。
得意なこと
会議参加/記録の自動化(ボットに頼らず、アプリ側で記録を扱う方向)
苦手なこと(注意点)
日本語会議の文字起こし運用(日本語対応が前提になりにくい)
おすすめの使い方
- 音声品質(ノイズ等)が課題になりやすい会議が多い人
- ボット参加に抵抗がある会議体
- 対応言語の範囲で運用できるチーム
合わないケース
- 日本語の会議を主軸に、議事録まで自動化したい現場
- 決定事項・ToDoの定型配布が最優先の組織
導入前に決めたいこと
検証期間の設計(無料トライアルの範囲で何を確認するか)
日本語:なし|無料プラン:なし(※無料トライアル表記)
Fellow

こんな人向け
議事録だけでなく、決定事項とアクション管理まで含めて会議運用を整えたい組織向けです。
議事録だけがあっても、決まったことと次にやることがはっきりしないと、仕事が前に進まないです。
Fellowは、会議の結果を次のアクションとして管理できるので、会議後に放置されるタスクを減らすことがてきます。
得意なこと
決定事項・ToDoの抽出/整形(決定・アクションへ落とす運用に寄せやすい)
苦手なこと(注意点)
ログを“記録資産”として徹底するには、粒度とルールの統一が重要になりやすい
おすすめのケース
- 会議後に決定事項・アクションまで揃えたいチーム
- 会議の型(アジェンダ・成果物)を統一したいマネジメント層
- 会議運用のばらつきを減らしたい組織
合わないケース
- 会議メモは最小限で、記録は別の仕組みで十分な現場
- 会議体が少なく、運用を作り込む必要がないチーム
導入前に決めたいこと
アクションの確定者と期限の持ち方(会議ルールとして固定)
日本語:あり|無料プラン:あり
Zoom AI Companion(Meeting Summary)
こんな人向け
Zoom会議の流れの中で要約まで完結させ、会議後共有を揃えたい組織向けです。
複数ツールを行き来すると、要約を作って共有する作業がつい後回しになりがちです。
Zoomを使えば、会議ツールの中で議事録作成まで完結できると、会議が終わってすぐに共有まで進めやすくなります。
得意なこと
会議参加/記録の自動化(Zoom中心の運用で要約・共有の初動を揃えやすい)
苦手なこと(注意点)
他会議ツール横断のログ統合(Zoom前提になりやすい)
おすすめのケース
- Zoom会議が中心で、会議後の要約共有を揃えたいチーム
- 記録フローを増やさずに議事録を回したい現場
- Zoomの利用が標準化している組織
合わないケース
- 会議ツールが部門ごとに分散している組織
- 会議ログを外部ツールで一元管理したい要件が強い現場
導入前に決めたいこと
会議主催者の設定範囲(契約・権限で利用条件が変わりやすい)
日本語:あり|無料プラン:なし
MeetGeek

こんな人向け
カレンダー連携で自動参加し、記録漏れを減らしながら会議ログを残したいチーム向けです。
会議が多いほど、記録の取り忘れや共有の抜けが起きやすくなります。
MeetGeekのように、ログが自動で残る仕組みがあると、担当者の忙しさに左右されにくくなります。
得意なこと
会議参加/記録の自動化(自動録音・要約を前提に、会議の“量”に耐えやすい)
苦手なこと(注意点)
決定事項・ToDoの最終確定は、運用設計が重要になりやすい
おすすめのケース
- 会議が多く、記録漏れを減らしたいチーム
- 会議ログを一か所に集めて検索したい部署
- 多言語会議が混ざる組織
合わないケース
- 記録方式(自動参加・録音)に強い制約がある環境
- 重要会議は必ず手動で運用したい現場
導入前に決めたいこと
自動参加の対象会議と、共有範囲(社内/社外)の線引き
日本語:あり|無料プラン:あり
Bluedot

こんな人向け
ボットを会議に入れずに記録し、参加者が身構えずに話せる形でログを残したいチーム向けです。
ボットの参加に許可が必要だったり、会議に「誰かが同席している感じ」が気になったりする場合、記録そのものが負担になりがちです。
Bluedotなら、参加者が記録を意識しすぎずに話せると、会話に集中しやすくなります。
得意なこと
会議参加/記録の自動化(ボットなし前提で、記録を自然に残しやすい)
苦手なこと(注意点): 検索・再利用を組織横断で徹底するには、分類・共有ルールが鍵になりやすい
おすすめのケースケース
- ボットを会議に入れたくない(入れられない)会議体
- 記録・文字起こし・要約を自然に残したいチーム
- 日本語会議で文字起こしを使いたい現場
合わないケース
- 記録を全社のナレッジ基盤として厳密に統制したい組織
- 会議後に定型の決定事項配布を最優先にしたい現場
導入前に決めたいこと: 検証会議の決め方(無料プランの制限内で何を試すか)
日本語:あり|無料プラン:あり
比較ポイント別おすすめAI議事録ツール
会議後すぐに決定事項とToDoを配布したい
- 先に決めること:決定事項・ToDoのフォーマットと確定者
- 見るポイント:比較軸①(決定事項・ToDoの抽出/整形)
- おすすめ:Fellow(会議の成果をアクション管理まで落としやすい)
過去会議を検索して根拠として使いたい
- 先に決めること:会議名・プロジェクト名・タグの付け方
- 見るポイント:比較軸②(検索・再利用のしやすさ)
- おすすめ:tl;dv(録画と文字起こしが残るので、あとから見返して根拠を拾いやすい)
会議が多く、記録漏れを減らして運用を安定させたい
- 先に決めること:自動参加の対象会議(全会議/特定会議)の線引き
- 見るポイント:比較軸③(会議参加/記録の自動化)
- おすすめ:MeetGeek(自動でログが残り、忙しさに左右されにくい)
日本語で文字起こし・要約を運用したい
- 先に決めること:日本語の固有名詞(人名・社名・製品名)をどう扱うか
- 見るポイント:日本語対応(文字起こし/要約で日本語が使えるか)
- おすすめ:Notta(日本語会議を前提に、要点とToDoまで整理しやすい)
ボットなしで記録したい
- 先に決めること:録画・録音を「どこまで残すか」(音声だけ/画面も含むなど)
- 見るポイント:ボットなしで記録できるか(会議への同席感を出さずに残せるか)
- おすすめ:Bluedot(ボットを会議に入れずにログを残しやすい)
迷ったら:「何を基準に選べばいいの(比較軸)?」を先に解消する
AI議事録は、機能名だけを比べても違いが見えにくいです。
でも、「何を重視して比べるか(比較軸)」が分かると、一気に選びやすくなります。
「配布/検索/自動化」が具体的に何を指すかと、どこを見れば判断できるかを先に押さえると、この10選で迷わなくなります。
よくある質問
Q1. 文字起こしだけでも議事録として十分ですか?
A. 文字起こしは「発言の記録」なので、あとから見返すには便利です。ですが、会議後に動かすには「何が決まったか」「次に誰が何をするか(ToDo)」まで整理されているほうが回りやすいです。
Q2. 自動参加(ボット)方式は社内ルール的に問題になりませんか?
A. 問題になりやすいのは、録音の扱いが曖昧なまま始めてしまうケースです。「録音の許可は誰が出すか」「参加者にどう伝えるか」を先に決めておくと混乱が減ります。会議によっては、ボットなしの方式が合うこともあります。
Q3. 要約の精度が不安なとき、運用でカバーできますか?
A. すべてを完璧に自動化しようとせず、決定事項とToDoだけは人が最終確認する形にすると回しやすいです。あわせて、議題や結論の書き方をテンプレでそろえると、ズレが出にくくなります。
Q4. 会議ツール内蔵機能と専用ツールはどう使い分けますか?
A. まずは「会議が終わってすぐ共有したい」なら内蔵機能が向きます。一方、会議が多くて後から探して使うなら、検索・蓄積に強い専用ツールが合いやすいです。会議ツールが複数ある場合は、内蔵だけだと運用がそろいにくいことがあります。
Q5. 議事録が「やりっぱなし」にならないコツはありますか?
A. コツは3つだけです。「ToDoの確定者」「期限」「共有先」を固定します。これが決まると、議事録が次の作業につながりやすくなります。
Q6. 音声環境が悪い会議では、何から見直すと良いですか?
A. まずは聞き取りやすい状態を作るのが先です(音が割れる・周囲がうるさいなどを減らす)。音声が安定すると、会議中も会議後も内容を追いやすくなります。
まとめ
会議後をラクにするコツは、「何が決まったか」「誰がいつまでに何をするか」をすぐ共有できる形にそろえることです。まずは目的で絞ると迷いません(すぐ配布=比較軸①/あとで探す=比較軸②/取り忘れ防止=比較軸③)。日本語運用やボットなしが必須なら、その条件で先に候補を切ると選びやすくなります。
→ AI議事録ツール一覧を見る(用途やスタイル別に、他のツールも確認できます)